2017年2月11日土曜日

ACL(全十字靭帯)断裂のお話 その1

暫くお休みしていましたが、サル者を再開します。
昨年5月、サッカー練習をしているときに、右膝の前十字靭帯を断裂する怪我をしてしまい、暫くの間、フットサルからは遠ざかっていたもので。
あのとき起きたことを思い出しながら、何が起きたのか、自己レポートしてみようと思います。

それは人工芝のコートでミニゲームをしていた最中でした。
普段通りの何気ないジャンプをしただけなんですが、少し前に痛めていた膝だったので、弱くなっていたのでしょうね。着地した瞬間に、ポンポンっと2本何かが千切れたような音がして、激痛が走りました。直後、大きな痛みが襲い、一人では歩けなくなるほどで、大声を上げて周りの人の助けを呼びました。肩を担がれ、コートの脇に運んでもらい、動かなくなった足に氷で冷やしました。

その日は土曜日で、翌日の日曜日には少しよくなることを期待していたのですが、期待は裏切られ、足は少し腫れてきました。外傷した時の応急処置の基本はRICE=Rest, Icing, Compression, Elevation。
安静にして、冷やして、軽く圧迫して、患部を高い位置を保持するということ。
以前に友人が怪我をしたときに聞いた話を覚えていたので、それを実行しました。
結局、その日曜日は1日中、氷を膝に巻き、ソファーに横たわり、足を肘掛けの上に乗せたままで過ごすことに。

RICE処置のおかげか、月曜日の朝はそれほど大きな腫れはなく、ひょっとして大した怪我ではないのかもと期待を抱かせる程に留まっていました。しかし、歩くのは困難で、怪我した右足は殆ど動かすことができず、とても会社には行ける状態ではなかったです。少なくとも、松葉杖が無いと、生活が出来ない状態であることは間違いなく、すぐさま病院に行くことを決めました。

しかし、オランダに来て僅か1か月半でしたので、まずはどこの病院に行けばよいのか分からず困ってしまいました。オランダでは、日本と違って、具合が悪いからと言って、どこでも近所の病院に行ってよい訳ではなく、まずは自分のホームドクターに診断してもらい、その診断結果により必要であれば専門医に診てもらう仕組みなんです。私はホームドクターすらまだ会っていない段階でしたので、こんな足を引きずってあちこち回るのは不可能。がーーん😞
焦りながらネットで探していると、家の近くに緊急患者も受け入れているAmsteland Hospitalがあり、しかもジャパンデスクという日本語サポートをしてくれるサービスがあり、これは藁にもすがる気持ちで、電話をかけてみると、その日の午前中に診断してくれるそうで、ラッキー!!

全く動かない足では、車も運転出来ず、電車にも乗れず。オランダ生活で初めて電話をしてタクシーを呼ぶことに。電話すること10分で、すぐに到着して、無事に病院に到着。タクシーから降りて、目の前にある受付入口まで、通常なら歩いて10秒の距離を、片足引きずりながら、カタツムリかカメぐらいの速度で前進。受付のおばちゃんが見るに見かねて、車いすを持って来てくれた。あんがとーー(涙)。

初診はレントゲンを撮り骨の異常がないかをチェックしましたが、膝の周りに骨の欠片らしきものがあり、これが原因か?と言われました。それだけ!?そんなちっぽけな骨が原因で、本当にこんなに症状になるか??第一、あのポンポンっと鳴ったあの音は骨の音じゃないと思うんだけどなあ。。。と不安なままに自宅に帰りました。一応、松葉杖と車いすをもらったので、とりあえず、これからは自力で動ける。それだけでも、病院に来た甲斐があったってもんで。ありがたやーー。

それから1週間後、再診をすると、今度は整形外科の専門医に診てもらえて、膝回りを動かしてチェックすると、ACLが切れているかもしれないとのこと。
ACL??Asia Champions Leagueなら知っているけど何のこと!?
自宅に戻り、ググってみると、ACL=Anterior Cruciate Ligament(前十字靭帯)と。
なになに、これが切れると選手生命に支障をきたす程の重傷だと!
オーマイガー!
俺のフットサル人生もこれまでか!やめてーーー。

切れているかどうかを診断するためには、MRIを撮らないと分からないそうで、じゃあ、すぐに撮りましょう、と意気込むと、MRIの予約は予約担当の受付に聞いてね、と素っ気ない返事で診察医の診断終了。

別の部屋にある予約担当にお願いすると返って来た返事は、「オッケー、3週間後ね」
えーーーー
靭帯切れてるかもしれないのに、3週間ほったらかしにすんの!?
ありえねーー。
もっと早くやってよー、とネゴるが、全く相手にされず。とほほ。
もし空きがでたら電話するから、待ってなさいと言われその日は退散。
なんとも、おおらかと言うか、のんびりと言うか、オランダ時間の医療対応に泣かされ、不安な毎日が続く。

その翌日、携帯電話がなり、なになに、今日の17時からMRI撮れるけど、来るかって?
そりゃ行くに決まってんじゃーーん。
3回目の病院、そろそろ院内の位置も把握できて、MRI撮影室にも迷わず直行。
撮影は5分程度で終了。結果はまた1週間後ねー、と。

そして、ドキドキの診断結果は。。。     

                     その2へつづく


※オランダで急患の場合は、アムステランド病院に行きましょう。
 時間が合えば、日本語サポートを受けられます。
https://www.ziekenhuisamstelland.nl/jp/japan-desk/



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